日経エレクトロニクス2004年12月20日号
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キヤノンが燃料電池を公開,水素ガスを吸蔵合金に貯蔵
MEMS技術でバルブも小型化
「燃料電池を開発していると聞いていたが,まさか水素ガスを使うとは思わなかった」「水素ガスの安全性や流通に不安はないのか」――。キヤノンは2004年11月27日〜29日に京都で開催された「第45回電池討論会」で,産業技術総合研究所と共同開発中の携帯機器向け燃料電池を初めて公開した。多くのメーカーが携帯機器向けとして発表済みの燃料にメタノールを用いるダイレクト・メタノール型燃料電池(DMFC)ではなく,水素ガスを燃料とする点に,機器メーカーで燃料電池を開発する技術者などから驚きと疑問の声が上がった。
公開した燃料電池は,外形寸法が35mm×35mm×12mmの発電部と,直径10mm,長さ60mmの円筒型の燃料タンクで構成される。内容量が5cm3の燃料タンクには水素吸蔵合金LaNi5を5g入れており,約900mlの水素ガスを貯蔵できる。このタンク1つを用いたときの電力量は1.3Whである。出力密度は230mW/cm2と,せいぜい80mW/cm2止まりの現行のDMFCよりも格段に高いため,発電部は小型ながらも出力は最大で3.5Wに達する。

















