3次元データを使う人々はどんな人〜〜製造業現場で使える3次元データは?(第2回)
3次元CADが出現する前,ものづくりに携わる人々は,ほとんどの情報を設計図面から入手していた。図面をよく観察して設計者の意図を理解,そこに潜んでいる形状を寸法などのデータを頼りにしながら,最終的には3次元モデルとして造りあげる。すなわち,2次元のデータ(3面図,寸法,補助線など)から脳内で3次元モデリングを行っていたのだ。熟練した人々は,旋盤やフライス盤を駆使し,この脳内モデリングされた形状を具現化してきた。(続きを読む2008/01/30

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趣旨

 戦後最長の好景気に沸く日本。製造業も大手を中心に非常に好調だ。しかし,不安材料がないわけではない。団塊世代の大量退職によるノウハウの消失。就業人口の減少に加えて,若者の製造業離れ。製品の高度化,短命化に起因する品質問題の増大。競合企業がグローバル化する中,現況に浮かれていると,数年後には足元を救われかねない。

 強い製造業をより強くするために必携となるツールは何か。その一つが3次元ツールであることは間違いない。多くの企業で活用されている3次元ツールだが,適用部署や適用業務などを拡大することで,次世代のキラーツールとなる可能性をまだまだ秘める。本コラムでは,今や技術者すべての必携ツールともいえる3 次元ツールを,使い倒すためのポイントを掲載していく。設計現場だけでなく他部門での3次元データ活用術や3次元ツールが得意となる人材育成法,プロジェクト管理や原価管理への3次元データの展開法など,使いこなしにはさまざまなノウハウがあることを理解いただきたい。

著者紹介

木下 浩臣(きのした ひろおみ)
フォー・リンク・システムズ 代表取締役社長

フォー・リンク・システムズにおいて,3次元CADシステムの教育システム開発,3次元コミュニケーションシステムの評価・研究開発,製造現場の3次元データ活用プロセス改善のコンサルティング,自動車製造における3次元活用人材の育成プログラム開発を実施。以前はSGIにおいて,自動車生産現場のコミュニケーションシステムの開発,3次元ツールの導入効果測定などを担当。

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