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サイバスロンとは

2017/06/06 07:30
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス
 障害者または身体的弱者がロボット技術や高度な補助デバイスを使って競い合う国際大会。2016年10月に第1回大会がスイスで開催され、25か国56のチームが参加した。次回は2020年の開催が予定されている。

 競技は使用するアシスト機器に応じて6の領域に分かれて行われる。すなわち、(1)「脳コンピューターインターフェース(Brain-Computer Interface Race)」、(2)「筋電気刺激バイク(Functional Electrical Stimulation Bike Race)」、(3)「パワード義手(Powered Arm Prosthesis teams)」、(4)「パワード義足(Powered Leg Prosthesis teams)」、(5)「パワード車椅子(Wheelchair teams)」、(6)「電動外骨格(Exoskeleton teams)」である。

 (1)の脳コンピューターインターフェース部門は、コンピューターゲーム上のアバターをいかに制御できるかを競う。(2)の筋電気刺激バイク部門は、下半身に麻痺があるパイロット(競技参加者)が参加。人工的に筋収縮を起こして運動神経を刺激することでバイクを漕ぎ、タイムを競う。(3)のパワード義手分野では、片手または両手を肘上・肘下切断したパイロットが義手を使って、洗濯バサミを使うなど日常生活に関連するタスクを行う。

 (4)のパワード義足分野では、コースに設置された障害物を使ったさまざまなステップや動きを、義足を装着した状態で行う。例えば、ソファーに座って立つ動作や階段の上り下りの動作がある。(5)のパワード車椅子部門には、脊髄損傷や重症外傷によって歩行することが困難なパイロットが参加し、ジョイスティック(操作棒)などを使って動きを制御しながら障害物が設置されたコースを走る。(6)の電動外骨格部門では、下半身に麻痺を抱えたパイロットが、階段を上ったり椅子に座ったりする日常のタスクを行う。

TWIICEを使って聴衆の周りを歩く障害者アスリートのSilke Pan氏
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 2017年4月に開催された「MEDTEC Japan 2017」では、(6)の部門でサイバスロンに出場したスイスの大学Ecole Polytechnique federale de Lausanne(EPFL) Laboratory of Robotic Systems(LSRO)の研究チームが電動外骨格「TWIICE」を出展した(関連記事)。

 TWIICEは、下肢に麻痺がある患者が日常生活の動作において自立や歩行の感覚を取り戻すことを目指す機器。MEDTEC Japan 2017のブースには、TWIICEを率いてサイバスロンに出場し、外骨格レースの部門で4位に入賞した障害者アスリートのSilke Pan氏も登場。下半身の感覚が全くないというPan氏だが、スムーズな歩行や階段の上り下りを披露した。

 サイバスロンには、日本からも3チームが出場した。メルティンMIMIとサイボーグ、和歌山大学サイバスロンプロジェクトRT-Moversである。メルティンMIMIは(2)の筋電気刺激バイク部門で9位と(3)のパワード義手部門で8位、サイボーグは(4)のパワード義足部門で12位、RT-Moversは(5)のパワード車椅子部門で4位の成績を収めた。

日経デジタルヘルス Special

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