自然電力グループの開発実績
自然電力グループの開発実績
(出所:自然電力)
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 メガソーラー(大規模太陽光発電所)開発を手掛ける自然電力(福岡市中央区)は12月26日、同社初となる風力発電所を2017年2月に着工すると発表した。

 佐賀県唐津市に設置する「唐津市湊風力発電所」で、約2MWの日立製作所製の風力発電設備を1基建設する。2017年2月に着工し、2018年2月頃に完工する予定。年間発電量は、約350万kWhを見込んでおり、一般家庭約1100世帯の年間使用電力量に相当する。発電した電力は、九州電力に売電する予定、

 総事業費は約8億円。プロジェクトファイナンスを組成し、総事業費の約6億円を確保した。東京スター銀行をアレンジャーとして、佐賀銀行、豊和銀行の3行でシンジケートローンを組んだ。

 加えて、環境省所管の「地域低炭素投資促進ファンド事業」の基金設置法人に選定され、一般社団法人・グリーンファイナンス推進機構から、約1億円を調達することが決定しているという。

 今回のプロジェクトは、「農林漁業の健全な発展と調和のとれた再生可能エネルギー電気の発電の促進に関する法律」(農山漁村再生可能エネルギー法)に基づき、唐津市が有識者会議を設置して適切な再エネ開発を検討し、自然電力の風力発電事業を認定した。商業運転開始後に、売電収益の1%を寄付することになっている。

 自然電力グループは、再生可能エネルギーの開発実績を、2016年9月時点で太陽光発電606MW、風力発電16MW、そのうち完工済みを2016年12月時点で太陽光の約150MWと公表している(共同開発を含む)。