JREの開発した水戸市にあるメガソーラー
JREの開発した水戸市にあるメガソーラー
(出所:日経BP)
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 再生可能エネルギー発電事業者のジャパン・リニューアブル・エナジー(東京都港区:JRE)は12月26日、福島県で計画している出力約44.8MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)に関して、環境影響評価方法書の縦覧について発表した。

 同社は、米ゴールドマン・サックス・グループと、森トラスト・ホールディングスの森章社長が設立したMAプラットフォーム(東京都港区)による合弁会社の傘下の企業である。

 今回の縦覧は、「(仮称)白河市大信地区太陽光発電所建設事業 環境影響評価方法書」が対象となる。

 福島県の環境影響評価条例に基づいて、12月21日付けで福島県知事、白河市長、泉崎村長に送付したもの。

 メガソーラーの開発によって、「環境影響を受ける範囲であると認められる地域」として、白河市と泉崎村を挙げている。

 計画しているメガソーラーは、福島県白河市大信増見字舘ケ沢などを用地とする。白河市の大信地区に位置し、南側は泉崎村との境に一部が接している。東側の地下には、東北新幹線のトンネルがある。

 敷地面積は約148.2haで、このうち約64.3haに太陽光パネルを並べ、約66.5haは残地森林とする計画となっている。

 防災施設として、調整池を3カ所に設ける。土砂の流出を防ぐための沈砂池も設ける。

 造成については、できるだけ抑え、太陽光パネルは極力、元の地形を生かして設置する。敷地内の切土と盛土でバランスを取り、造成によって生じた残土を敷地外に持ち出さない計画としている。

 施工の期間は、2020年6月~2022年9月としている。連系点までの送電線(自営線)は、地中に埋設する。

 発電事業者は、JREが設立した特定目的会社(SPC)である、「合同会社白河ソーラーパーク」となる。

 縦覧の期間は、12月26日~2017年1月30日の9時~17時(土日祝日と12月29日~2017年1月3日は除く)としている。

 縦覧場所は、福島県庁(西庁舎8階 生活環境部環境共生課)、福島県県南地方振興局(1階 企画商工部県政情報コーナー)、白河市役所(本庁舎1階 市民生活部生活環境課)、白河市大信庁舎(1階 地域振興課)、泉崎村役場(住民福祉課)である。

 この縦覧の後、白河市と泉崎村において、それぞれ1月22日に説明会を開催する。同日10時から白河市の大信庁舎で、同日15時から、泉崎村の泉崎資料館研修室で開催する。

 また、「環境の保全の見地からの意見書」を、2月13日までの期間で受け付けている。