米国の太陽光パネルメーカーのサンパワー社は12月23日、米国コロラド州で出力50MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「Hooper solar photovoltaic power plant」の稼働を開始したと発表した。サン・ルイス・バレー(San Luis Valley)に立地する。

 電力購入契約に基づいて、米国西部を中心に電力とガスを供給しているXcel Energy社に売電する。売電価格は、コスト競争力のある価格と強調している。

 年間発電量は、コロラド州の平均的な家庭約 1万3500世帯の消費電力を十分に賄える量を見込んでいる。

 サンパワー社は、売電だけでなく、メガソーラーのEPC(設計・調達・施工)から、O&M(運用・保守)まで自社で担っている。O&Mでは、現地での見回りのほか、テキサス州オースチンにある遠隔監視・制御センターを活用している。 施工のピーク時には、150人分以上の雇用を生んだとしている。

 面積は320エーカーで、サンパワー社の標準化した太陽光発電システム「Oasis」を導入した。土地の状況に合わせて、ユニット化した太陽光発電システムを、ブロック状に配置するように設計できるとする。設計や施工の期間短縮、コスト削減に寄与するという(関連記事)。

 O&Mでは、太陽光パネルの洗浄ロボットを導入している。従来の手法に比べて、洗浄時の水の使用量を75%減らせるという。洗浄によって、太陽光発電システムの出力を最大15%向上できるとしている。

 同社は、サン・ルイス・バレーにおいて、Xcel Energy社に売電する2カ所のメガソーラーを稼働済みだった。出力19MWの「Greater Sandhill plant」を2010年に、出力30MWの「San Luis Valley Solar Ranch」を2011年に稼働させた。