太陽光パネル大手のカナディアン・ソーラーは12月21日、ブラジル北東部のペルナンブーコ(Pernambuco)州サルゲイロ(Salgueiro)で出力112MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)・プロジェクトを受注したと発表した。

 12月に開催された「A-4」競争入札に同社が応札していたもので、プロジェクトの開発と建設を担う。31万枚以上の太陽光パネルを設置し、年間に約25万6000MWhを発電する計画。2020年に建設を開始し、2021年1月までに稼働する見込み。

 20年間の電力購入契約(PPA)を締結しており、買取価格は145.44レアル/MWh(約5000円/MWh)。1kWh当たりに換算すると約5円となる。同社が2017年9月にミナスジェライス州グイマラニアで受注した80MWのメガソーラー・プロジェクトの買取価格と比較すると、ほぼ半額となる(関連記事1)。

 カナディアン・ソーラーは中南米地域でのメガソーラー開発に取り組んでおり、ブラジルでは太陽光パネルの製造工場も稼働中である(関連記事2)(関連記事3)。

 同社のShawn Qu 会長兼CEO(最高経営責任者)は、「ブラジルでは、政府による入札のすべてに参加した。全案件で受注を獲得したのは、カナディアン・ソーラーだけだ。中南米で確保したプロジェクトのPPAは1GWを超えている。今後もブラジル、チリ、アルゼンチン、メキシコで開発中のプロジェクトを拡大し、事業の強化を続けていく」と述べている。