アクサ生命保険とKDDIは2017年12月25日、ITと医療を組み合わせたヘルステックの共同研究とヘルスケアサービスの協業を開始すると発表した。

 ヘルステックの共同研究では、1)医療分野における課題解決やIT化を推進するためのサービスプラットフォームの構想・企画・開発、および2)ヘルスケアサービスの協業で得られた知見やデータに基づく新規事業や商品、サービスの開発を手掛ける。アクサ生命の医療保障分野などでの経験と、KDDIのソリューションサービスやIoT(Internet of Things)、位置情報ビックデータなどに関するノウハウを融合する。

 ヘルスケアサービスの協業については、健康診断の受診率向上や生活習慣の改善など医療分野における課題解決を目的として、自治体や医療機関と連携しながら進めていく。協業により得られたヘルスデータを活用することで、新たなサービスや商品の開発なども共同で推進するという。

 アクサ生命は健康経営の普及啓発活動を進めており、一部地域で「アクサ メディカルコーディネーションサービス」を導入している。同サービスは、がんや生活習慣病の早期発見や早期治療を目的としたプログラム。健康診断受診や疾病の早期治療をサポートすることで、顧客が早期に疾病から回復することを支援する。同時に、自治体や健保組合が負担している医療費の削減にもつなげる。このプログラムにKDDIの自宅でできる血液検査サービス「スマホdeドック」を組み込むことで、自宅で簡易に血液検査を行えるようになるとしている(関連記事)。

 アクサ生命は、顧客の生涯に寄り添うパートナーをうたい、顧客の健やかで幸せな生活を守るアドバイスやサービスの開発とその強化に取り組んでいる。KDDIは通信事業を通じて培った経験と経営資源を生かし、ヘルスケアサービスを強化していく考え。