パナソニックと米Tesla Motors社は、ニューヨーク州バッファロー工場で太陽電池セルとモジュールの生産を開始することで合意した(ニュースリリース)。太陽電池モジュールの生産は2017年夏に開始する予定で、2019年までに1GWの生産能力に拡大する予定。

 Teslaは同工場での太陽電池セルとモジュールの生産に関してパナソニックと検討していると2016年10月に発表していた(日経テクノロジーオンライン関連記事1)。ただし、パナソニックからの正式コメントは当時はなかった。今回、提携内容で合意に達し、正式発表に至った模様。

 両社が生産する高効率太陽電池セルとモジュールは、ソーラールーフ以外の製品向けのソーラーパネルの生産に使用される。将来、ソーラールーフの生産が開始する際は、Teslaの生産する各種ソーラールーフ用ガラスタイルにもパナソニックのセルが使用される。また、これらのソーラー製品は、Teslaのエネルギーストレージ製品である「パワーウォール」や「パワーパック」とシームレスに統合するという。

 契約の一環として、パナソニックはバッファロー工場で必要な投資の一部を負担し、Teslaはパナソニックから、工場で生産された太陽電池を長期間にわたり購入する。両社は、今回の提携により、Teslaのギガファクトリーにおける電気自動車用電池や蓄電池の生産により構築された関係を、更に、強化、拡大させていく(関連記事2)。

 なお上述のバッファローの工場では、Teslaとパナソニックが生産を開始すると共に、アメリカにおけるTeslaの生産基盤を拡大し続け、今後数千人の雇用を生むという。Teslaはバッファローで製造業500人以上、合計1400人以上の雇用を生むというソーラーシティーのコミットメントを改めて表明した。また、パナソニックは、太陽光発電の技術力、製造力を持ち、Teslaと協力して、カリフォルニア州フリーモントにあるソーラーシティーの施設で、次世代太陽電池技術を開発するとした。