製造業をリタイアした有能なOB技術者の相互交流を図り、彼らが持つ技術や経験を活用する——。こんな狙いのコミュニティーが新たに発足した。転職サービスを手掛けるアクシスコンサルティング(東京・千代田、山尾幸弘社長)が手掛ける「チームReKG(リケジィ)」がそれだ(リンク:チームReKGのページ)。

写真●2016年11月26日にチームReKGのコアメンバーとなるものづくりフェロー11人を集めて第1回の交流会を実施した
写真●2016年11月26日にチームReKGのコアメンバーとなるものづくりフェロー11人を集めて第1回の交流会を実施した
提供:アクシスコンサルティング
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 製造業で一定の経験を積んだ50代~70代のOB技術者で、開発や製造などの技術分野に精通して技術指導ができる人材をアクシスが「モノづくりフェロー」と認定。モノづくりフェローを組織化し、相互交流をはかるコミュニティーがチームReKGとなる。ReKGはReboot Keep Goingの略とするが、理系女子=リケジョをもじった「理系爺」という意味でもある。

 アクシスは既に、アジア新興国などの製造業の企業に「月2週間」のペースで、製造業OBのシニア技術者を技術指導コンサルタントや技術顧問として派遣する事業を営んでいる。この事業向けに同社に登録済みシニア技術者約400人をまずはモノづくりフェローに認定。チームReKGの準備活動を始めている。

 既に11月26日にチームReKGのコアメンバーとなるものづくりフェロー11人を集めて第1回の交流会を実施。12月23日にも第2回の開催を予定する。2017年1月に開催予定の第3回の交流会からは参加をオープン化。以後、月1回ペースでの開催を目指す。また17年4月をめどにイベント「ReKGサミット(仮称)」を開催する予定だ。

 チームReKGにはモノづくりフェローへに認定されれば誰でもなれる。参加費は無料。チームReKGのサイトから必要事項を記入して申し込み、アクシスが認定するしくみ。また、技術指導コンサルタントとしての就労を希望する場合は、そこからさらにアクシスとの契約も可能となっている。