ドローン(無人小型飛行体)を使ったサービス事業者である、テラドローン(東京都渋谷区)は12月21日、レーザー測量用の固定翼タイプの無人飛行体の開発を開始したと発表した。
従来のドローンの1回の飛行時間である10~20分に対し、約2時間の飛行を可能にするとしている。
固定翼タイプの無人飛行体を採用することで、ペイロード(最大積載量)が、一般的なドローンの約2kgから、約10kgに増えた。これによって、より高精度なレーザー測量用機器を搭載できるようになり、上空200mからの測量が可能になるとしている。
飛行の長時間化と合わせて、従来のドローンを使った手法に比べて、より広範囲で、かつ高精度なレーザー測量を実現できるという。
太陽光発電所の開発時のほか、災害現場などで、従来は難しかった測量を実現したり、コストを大幅に低減できると強調している。
太陽光発電所の開発が増えている森林地域では、従来の写真による測量では、地表データの取得が難しかった。また、被災地などでは、人が立ち入って基準点を設置することが難しく、測量が難しかった。
12月に実証実験をはじめ、2017年4月に実用を開始する予定となっている。