韓国・LG化学製のLiイオン蓄電池を併設
韓国・LG化学製のLiイオン蓄電池を併設
(出所:日本グリーン電力開発)
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 ドイツの独立系資産運用会社、アキラ・キャピタル(Aquila Capital)は12月15日、機関投資家からの出資により、北海道苫小牧市に建設中の蓄電池併設型メガソーラー(大規模太陽光発電所)事業に数億ユーロ規模を投資したと発表した。

 同プロジェクトは、再生可能エネルギー開発を手掛ける日本グリーン電力開発(東京都千代田区)と、GIキャピタル・マネジメント(東京都千代田区)が共同開発した。みずほ銀行をアレンジャーとするプロジェクトファイナンスを組成した。

 太陽光パネルの出力38.1MW、系統連系するパワーコンディショナー(PCS)の出力25MW、併設する蓄電池の容量は10MWh、出力20MWとなる。

 パネルは中国・ジンコソーラー製を設置し、韓国・LG化学製のLiイオン蓄電池を採用する。EPC(設計・調達・施工)サービスは富士電機が担当し、PCSは、太陽光パネル用、双方向型の蓄電池用とも富士電機製を導入する。

 北海道電力は、接続申し込みが400MWを超えた分の2MW以上の大型太陽光発電については、連系の条件として、蓄電池を併設して、急峻な出力変動を緩和することを求めている。具体的には、メガソーラー出力の変動幅を、蓄電池の充放電制御と連係した合成出力で、1分間にPCS定格出力の1%以内に収めるという指標を示している。