英国の再生可能エネルギー開発・発電事業者であるLightsource Renewable Energy Holdings社とメジャー(国際石油資本)の1社であるBP社は12月15日、両社が戦略的に提携し、BP社が今後3年間でLightsource社に43%、総額2億ドルを出資することで合意したと発表した。BP社にとって太陽光関連事業は、6年ぶりの再参入となる。

 Lightsource社が持つ太陽光発電の開発や運営に関する専門知識と、BP社の事業規模、ネットワークや商取引の能力を組み合わせ、グローバル市場での成長を目指す。

 BP社による投資の大半は、Lightsource社が世界中で手掛けるプロジェクトの資金として活用されるという。提携に伴い、Lightsource社は「Lightsource BP」と社名を変更し、取締役会で2人の役員をBP社から受け入れる。

 BP社は1981年に太陽電池セル(発電素子)や太陽光パネルの製造を主に行うグループ会社BP Solar社を設立、太陽光関連事業に参入していたが、不採算を理由に2011年12月に撤退した。その後、同社の再生可能エネルギー事業は、風力とバイオマス発電、バイオマス燃料などが中心だった。

 今回、BP社はLightsource社への出資により太陽光関連事業に再参入した形となった。背景にあるのは、太陽光発電市場の成長と拡大である。