台湾MediaTek社は2017年12月14日、心電や血圧トレンド、酸素飽和度など6種類の生体情報を測定できるスマートフォン用センサーモジュール「MediaTek Sensio MT6381」を発表した。2018年初頭に提供を開始する。

 MediaTek Sensio MT6381は、LED(発光ダイオード)や受光センサーなどの光部品と、アナログフロントエンドなどの半導体回路を6.8mm×4.93mm×1.2mm大のパッケージに収めたもの。(1)心拍、(2)心拍のばらつき、(3)血圧トレンド、(4)酸素飽和度(SpO2)、(5)心電、(6)容積脈波を、いずれも約60秒以内に測定できる。これら6つの測定に対応できるスマートフォン用センサーは業界初としている。

 このセンサーモジュールでは例えば、LEDや受光センサーを使って、ユーザーの指先で赤色光および赤外光の吸収を測る。ユーザーが(複数の)指先でこのセンサーや電極に触れると、心臓とセンサーの間にクローズドループが形成され、心電や容積脈波の波形を測定できるという。