ミクシィは2017年12月14日、子会社「スマートヘルス」を設立し、ヘルスケア事業に参入すると発表した(ニュースリリース)。介護予防に着目し、同社がソーシャルネットワーキングサービス「mixi」などで培ってきたコミュニケーション設計のノウハウを生かした、新しいヘルスケア業態を展開する。サービスを提供する実店舗やヘルスケアアプリの提供、サービス利用者のPHR(Personal Health Record)を蓄積したデータベースの構築など、多角的なアプローチで取り組む。

 健康寿命延伸への貢献を掲げ、(1)エビデンスに基づく運動プログラムの提供や(2)コミュニケーション設計、を中心とする事業を手掛ける考え。研究機関との連携も視野に入れる。

サービスイメージ
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 (1)では、予防理学療法と栄養学に基づきサービス利用者の身体の状態を評価。その結果を基に、利用者の身体の状態に合った最適な運動プログラムを提供する。

 (2)では、「複数のサービス利用者でチャレンジする目標の設定」や「サービス利用者間のコミュニティー形成」など、これまでミクシィが培ってきたコミュニケーション設計のノウハウを活用。サービス利用者が運動を継続しやすい環境を構築する。

 同社は2018年1月19日には、京都大学吉田キャンパスで「第3回デジタルヘルスシンポジウム」を京都大学と共同開催する。「PHRと情報銀行の今後の展望」がそのテーマだ。