太陽光パネル出力は2.38707MW
太陽光パネル出力は2.38707MW
(出所:サンテックパワージャパン)
[画像のクリックで拡大表示]

 中国の太陽光パネルメーカー大手、無錫サンテックパワー(Wuxi Suntech Power)の日本法人、サンテックパワージャパン(東京都新宿区)は12月13日、千葉県に開発した出力約2.4MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)が稼働を開始したと発表した。

 子会社のメガソーラー開発会社であるサンテックエナジーディベロップメント(東京都新宿区)が開発し、発電事業者であるSPC(特定目的会社)の「香取クリーンエナジー合同会社」に譲渡した。

 千葉県香取市にある、敷地面積4.8万m2の土地に立地する。サンテック製の多結晶シリコン型(315W/枚)を7578枚並べた。

 売電価格は36円/kWh(税抜き)。年間発電量は、一般家庭約560世帯分の消費電力に相当する、276万kWhを見込んでいる。

 主に二つの工夫により、従来の一般的な手法に比べて、開発費を約1670万円、1Wあたり12円削減したとしている。

 一つは、分散型のパワーコンディショナー(PCS)の採用である。中国ファーウェイ製の出力27.5kW機を72台導入した。従来の出力の大きい集中型を使う場合に比べて約1200万円、1Wあたり5円のコスト削減になったとしている。

 もう一つは、架台に中国厦門(アモイ)キングフィールズテクノロジー製を採用したことである。アルミニウム製で、国内メーカー製の架台に比べて、7円/Wのコスト削減を実現したとしている。

 アモイ製架台については、中国にある工場を確認するなど、製品の安全性、耐久性を評価して採用したという。今回のメガソーラーにおける採用では、長野テクニカルサポートセンター(長野県佐久市)が製品選定から納品管理、運転開始後のアフターサポートまで担当する。

 施工は富士古河E&Cが担当した。遠隔監視・制御システムは、ドイツmeteo control社製を導入した。同社は、無錫サンテックの親会社である順風インターナショナルクリーンエナジーグループが買収した企業である。

 O&M(運用・保守)は、サンテックパワージャパンが担当する。同社がO&Mを担当する稼働済みの太陽光発電所は、6カ所目となった(関連コラム)。合計出力は約9MWとなった。