ソラメンテ-Z(SZ-1000)
ソラメンテ-Z(SZ-1000)
(出所:アイテス)
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壁掛けフックで操作性を高めた
壁掛けフックで操作性を高めた
(出所:アイテス)
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 アイテス(滋賀県野洲市)は、太陽光パネルの故障の有無をストリング単位で判断できるストリングチェッカー「ソラメンテ-Z」について、直流電圧1500Vに対応した最上位モデル「ソラメンテ-Z(SZ-1000)」を2019年1月15日に発売する。

 同社の特許技術である「インピーダンス測定法」を採用した太陽光パネル点検装置。特殊な検出信号をストリング回路に印加して開放電圧と直列抵抗(インピーダンス)を測定することで、異常のあるストリングを判別できる。

 メガソーラー(大規模太陽光発電所)を中心に導入が加速している直流1500Vの太陽光発電システムの計測に対応した。機器内部に短絡電流を流すことなく、より安全に作業できる。電圧を感知して自動測定するためボタン操作が不要。

 データ記録件数は4000件。1500Vシステムであれば30MWを継続点検できる。3階層の測定番号を任意に入力可能で、報告書の作成時間を大幅に短縮できる。測定結果はSDカードに保存し、CSVデータとしてパソコンに取り込める。

 別売オプションのZ/iS連携キット(SR-200)に対応し、送電前や送電停止時のクラスタ断線パネルの点検も可能。メーカーによる一般校正に対応し、校正証明書や試験成績書、トレーサビリティー体系図を有償で発行できる。メーカー推奨の校正期間は1年。また、4年目にはオーバーホールを推奨する。

 片手で持ち運べるハンディータイプで、壁掛けフックを使うとさらに操作性が高まるという。単3形ニッケル水素充電池4本で約8時間動作する。本体寸法は230×117×55mm、重さは620g(シリコンカバー含む、充電池除く)。価格は60万円(税別)。販売目標は2019年に100台(関連記事:稼働1年半で不良パネル26枚!「クラスタ断線」による発電不良を抵抗値の測定で発見) 。