パネル設置が完了した「レッドウッド南港ディストリビューションセンター」(1棟目)
パネル設置が完了した「レッドウッド南港ディストリビューションセンター」(1棟目)
(出所:日経BP)
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トリナ・ソーラー製の両面ガラスパネルを採用した
トリナ・ソーラー製の両面ガラスパネルを採用した
(出所:日経BP)
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取付金具とガラス接触面にはゴムを装着した
取付金具とガラス接触面にはゴムを装着した
(出所:日経BP)
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 大型物流施設を展開するESR(東京都港区)は、大阪市住之江区に建設する「レッドウッド南港ディストリビューションセンター」の屋根上に出力約7.5MWのメガソーラーを建設すると発表した。1サイトにおける屋根上太陽光の出力規模としては、国内最大になるとみられる。

 ESRは、日本、中国、韓国の3カ国で、延べ床面積の合計で350万m2の物流施設を建設・運営している実績がある。日本では、大阪南港の施設を含め、複数サイトで建設を進めている。

 同センターは、延べ床面積12万m2と15万m2の2棟からなる。4階建てで各階に通じるランプウエイ(傾斜路)を備える。1棟目は、2016年11月に完成しており、屋根上に約3.5MW太陽光パネルを設置した。2棟目の完成は2018年2月の予定で、屋根上に約4MWパネルを設置する。

 両棟に設置する太陽光パネルは合計で2万8160枚、7.462MW、連系出力は6.5MWに達する。1棟目のパネル設置は完了しているが、系統連系は2018年に2棟目屋根上のパネル設置の完成を待って、合計6.5MWを同時に接続して売電を開始する。買取価格は32円。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、きんでんが担当した。太陽光パネルは、トリナ・ソーラー製の「フレームレス両面ガラスモジュール DUOMAX」(60セル・265W/枚)を採用した。

 同製品は裏面の保護部材に、通常の樹脂製バックシートではなく、ガラスを使用している。表のカバーガラスと合わせ、太陽電池セル(発電素子)をガラスで挟んだ構造になる。両面とも物性の安定した無機材料のため、片面が有機材料の場合に比べて耐久性で優位になる。