塗装レス樹脂を採用した「ロードスターRF」
図1 塗装レス樹脂を採用した「ロードスターRF」
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塗装レス樹脂製のクォーターガーニッシュ
図2 塗装レス樹脂製のクォーターガーニッシュ
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塗装レス樹脂製のサイドガーニッシュ
図3 塗装レス樹脂製のサイドガーニッシュ
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 マツダは、2016年12月22日に日本で発売する小型オープンカー「ロードスターRF」に、塗装レス樹脂で造った外装意匠部品を搭載した。環境関連の展示会「エコプロ2016」(12月8~10日に東京ビッグサイトで開催)に、同車を出展した(図1)。

 同社は、2015年に発売した新型「ロードスター」の内装意匠部品に塗装レス樹脂を使っている(関連記事)。同RFでは内装意匠部品だけでなく、外装意匠部品に適用範囲を広げた。

 塗装レス樹脂を採用したロードスターRFの外装意匠部品は、「クォーターガーニッシュ」と「サイドガーニッシュ」の二つである。いずれも従来は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂に塗装する製品が多かった。

 これらの部品を塗装レス樹脂製に代えることで、ABS樹脂の塗装品を上回る質感(深みのある色合い、鏡面のような平滑性)が得られた。外装部品としての耐候性や耐傷付き性は、ABS樹脂の塗装品と同等である。「材料コストはABS樹脂より高いが、塗装工程が要らなくなるため、製造コストは従来の塗装品よりも安くなる」(説明員)という。