いちごグリーンインフラ投資法人の仕組み図
いちごグリーンインフラ投資法人の仕組み図
(出所:いちごグリーンインフラ投資法人)
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遠隔監視体制の仕組み
遠隔監視体制の仕組み
(出所:いちごグリーンインフラ投資法人)
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 12月1日、メガソーラー(大規模太陽光発電所)を投資対象とするいちごグリーンインフラ投資法人(東京都千代田区)が、東京証券取引所のインフラファンド市場に第2号銘柄として上場した。同投資法人は、いちごグループのいちご投資顧問(東京都千代田区)が資産運用を担当する。

 いちごグリーンインフラ投資法人は、いちごグループのいちごECOエナジーが開発・運営してきた13件、合計約25.8MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)に投資する。沖縄から北海道まで、立地エリアを分散させた。インフラ資産の総額は約101億9254万円。

 分配金は6月決算で年1回。予想配当額は、1投資口当たり、1年目(7カ月)は3220円、2年目以降は5794円となっている。この金額には、減価償却費の戻しによる元本返済分も含まれている。

 12月7日午後3時現在の買い気配は9万9000円で、1投資口の公開価格である10万円を下回っている。予想配当を考慮すると6%台の利回りとなる。

 13サイトの立地地域は、北海道が7件、群馬県、愛知県、愛媛県、香川県、宮崎県、沖縄県が各1件。EPC(設計・調達・施工)サービス事業者は、東光電気工事5件、日本電設工業3件、国光施設工業2件、小竹興業、都北産業、日本べネックス、大和ハウス工業が各1件(1サイトはEPC2社体制)。

 採用したパネルは、インリー・グリーンエナジー製8件、東芝製3件、JAソーラー製2件、ジンコソーラー製1件(1サイトは2メーカー製採用)。パワーコンディショナー(PCS)は、富士電機製9件、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製3件、日立製作所製1件となっている。

 最大規模となる沖縄県名護市のサイト(パネル容量8.44MW)のEPCは東光電気工事が担当し、太陽光パネルは東芝製とインリー・グリーンエナジー製、PCSにはTMEIC製を採用している。

 13サイトのオペレーター(設備管理)は、いちごECOエナジーが担当する。ストリング(パネルの直列回路)単位の発電量を遠隔監視するシステムを導入しており、パネルの発電不良などを早期に見出すことで、発電量の最大化を目指すという。

 インフラファンド市場への上場は、第1号となったタカラレーベン・インフラ投資法人に続いて2銘柄目。このほか、ネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ケ根市)も、同市場への上場を表明している(関連記事)。