華潤（集団）有限公司 董事長の傅育寧氏（左）と富士フイルムホールディングス 代表取締役会長・CEOの古森重隆氏（右）
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富士フイルムホールディングス（以下、富士フイルムHD）は2016年11月10日、中国の複合企業である華潤（集団）有限公司（以下、華潤集団）と、ヘルスケア領域を中心とした包括的な事業提携を進めることで合意した。
この合意に先立ち、富士フイルムHDの事業会社である富士フイルムは2016年10月28日、華潤集団の医薬品事業会社である華潤医薬集団有限公司（以下、華潤医薬）に約8.2億香港ドル（約108億円）を出資した。この出資は、富士フイルムHDと華潤集団との包括的な事業提携を視野に入れたもので、富士フイルムグループは今後の中国市場でのさらなるビジネス拡大を目指す。
今回の合意により、富士フイルムHDと華潤集団は、以下のテーマを含めたヘルスケア領域での幅広い協業を推進。また、ヘルスケア領域以外においても幅広く協業していくという。
（1）富士フイルムグループが有する医薬品（低分子医薬品、抗体医薬品、バイオシミラー）、再生医療、医療機器などのヘルスケアビジネスの中国市場における事業展開
（2）華潤集団グループの流通網を活用した、サプリメントなどの富士フイルムHD製品の中国展開
（3）富士フイルムHD技術を活用した、華潤医薬の漢方薬の機能向上の検討。その漢方薬の海外展開に関する事業提携
（4）日本の医療サービスを参考にした、中国でのハイエンド医療サービスの展開
