トヨタ自動車は2016年12月6日、同社独自の設計手法「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」に対応した新型パワートレーンを発表した。

 発表したのは排気量2.5Lで直列4気筒の直噴ガソリンエンジン(図1)に加えて、8速と10速のAT(自動変速機)やFF(前部エンジン前輪駆動)車向けに2.5Lエンジンと組み合わせるハイブリッドシステム、FR(前部エンジン後輪駆動)車向けに4速変速機構を持つハイブリッドシステムなど。8速ATは既に米国向けの一部車種に搭載しているが、2.5Lの直4エンジンは2017年以降に中型車に搭載する。

図1 TNGAに対応した排気量2.5Lで直列4気筒の直噴ガソリンエンジン
図1 TNGAに対応した排気量2.5Lで直列4気筒の直噴ガソリンエンジン
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 2021年には19機種37バリエーションに上る新パワートレーンの展開を予定する。うちわけは、エンジンが9機種17バリエーション、変速機が4機種10バリエーション、ハイブリッドシステムが6機種10バリエーションである。日本・米国・欧州・中国など主要市場での販売台数の6割以上に搭載させる。これによって年間100万台規模で新パワートレーンへの置き換えが進む。