稼働した3カ所のメガソーラー
稼働した3カ所のメガソーラー
上は山口市鋳銭司の出力約1.3MW、中は岩国市美和町の出力約2.5MW、下は周南市大字栗屋の出力約2.5MW(出所:オリックス、中電工)
[画像のクリックで拡大表示]

 オリックスと中電工は12月1日、山口県内において、3カ所のメガソーラー(大規模太陽光発電所)が運転を開始したと発表した。

 両社の合弁によるSPC(特定目的会社)である、OCソーラーが発電事業者となる。OCソーラーへの出資比率は、オリックスが70%、中電工が30%となっている。

 いずれのメガソーラーも、売電価格は36円/kWh(税抜き)で、中国電力に売電している。設計・施工は中電工が、調達はオリックスが担当した。

 山口市鋳銭司(すぜんじ)には、出力約1.253MWの「OC 吉永資材太陽光発電所」を開発した。10月3日に運転を開始した。年間発電量は、一般家庭約401世帯分の消費電力に相当する、144万2548kWhを見込んでいる。

 敷地面積は約1万2735m2で、京セラ製の太陽光パネルを4640枚並べた。パワーコンディショナー(PCS)はドイツSMAソーラーテクノロジー製を採用した。

 岩国市美和町には、出力2.525MWの「OC 岩国太陽光発電所」を開発し、11月1日に運転を開始した。年間発電量は、一般家庭約760世帯分の消費電力に相当する、273万4352kWhを見込んでいる。

 敷地面積は3万2737m2で、東芝製のパネルを9352枚並べた。PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 周南市大字栗屋には、出力2.538MWの「OC 日新製鋼奈切土地太陽光発電所」を開発した。12月1日に運転を開始した。年間発電量は、一般家庭約794世帯分の消費電力に相当する、285万6767kWhを見込んでいる。

 敷地面積は約3万4656m2で、ハンファソーラーワン製のパネルを9576枚、設置した。PCSはSMAソーラーテクノロジー製を採用した。

 今回の3カ所の稼働によって、OCソーラーの稼働済みの太陽光発電所は、6カ所・合計出力約13.6MWとなった。