ジーンクエストは、遺伝子検査サービス事業を手掛けるのに必要な商材一式をパッケージ化し、ASPサービスとして法人向けに提供する「ジーンクラウド(gene cloud)」を2017年2月に開始する。遺伝子検査サービスの商品設計や検体の入出庫管理、検査結果画面、法人向け会員管理画面などの基本サービス一式をパッケージ化して提供する。

 遺伝子解析技術の簡便化や低コスト化を背景に、新規企業による遺伝子検査サービス事業への参入の関心が高まり、ジーンクエストに対する関連の問い合わせも増えているという。一方、サービス構築には専門知識や初期投資が必要で、参入のハードルは低くない。

サービスの概要
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 今回のサービスでは、「ジーンクエスト ALL」「ジーンクエスト LITE」などの名称でジーンクエストが提供している遺伝子検査項目の中から、特定項目を選んで遺伝子検査サービスを行うことができる。新たなシステム構築やサーバー構築を不要にできることから、初期投資低減やサービス提供開始までの期間短縮などにつながるという。オプションサービスとして、販売サイトの構築や倫理審査委員会の受託、遺伝子専門家への相談にも対応する。

 遺伝子検査サービスはこれまで、自社で一から構築しようとすると初期費用で数千万円、さらに月額10万円ほどの保守費用がかかっていたという。ジーンクラウドでは、初期費用は不要で月額は数十万円ほど(オプションサービスなどの内容に応じて変動)。まずは初年度に50社への導入を目指す。既に、導入を検討したい旨の問い合わせを多数受け取っているという。