ユーグレナが建設を進めているバイオジェット・ディーゼル燃料実証プラントの完成イメージ
ユーグレナが建設を進めているバイオジェット・ディーゼル燃料実証プラントの完成イメージ
(出所:ユーグレナ)
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ORCが運航するボンバルディア・エアロスペース社製双発ターボプロップ旅客機DHC-8-201型機
ORCが運航するボンバルディア・エアロスペース社製双発ターボプロップ旅客機DHC-8-201型機
(出所:ユーグレナ)
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 バイオジェット燃料の開発に取り組むユーグレナと、長崎県離島地域の航空航路を運航するオリエンタルエアブリッジ(ORC、長崎県大村市)は11月29日、資本業務提携に合意したと発表した。提携に基づきユーグレナは、ORCが実施する第三者割当増資を引き受け、持分割合4.7%の普通株式を取得し、第3位株主となる。

 ユーグレナは、2020年までのバイオジェット燃料による有償フライト実現を目標に、2017年6月からバイオジェット・ディーゼル燃料実証プラントの建設を開始。2018年10月の実証プラント完成、2019年前半の実証プラント稼働を予定している。

 今回の提携により、バイオジェット燃料の供給ノウハウおよび利用実績の獲得、ORC顧客やORC運航地域に対するユーグレナブランド・商品の浸透、航空事業に対する知見の獲得を目指す。

 ORCは、長崎空港を拠点として、長崎県内の離島(壱岐、五島福江、対馬)と九州(長崎、福岡)を結ぶ航路などを運航している。各路線では、日本空輸との間でコードシェア(共同運航)を行っている。

 ユーグレナとの提携では、バイオジェット燃料採用によるブランドイメージの向上、ユーグレナによるORC運航便およびORC運航地域のプロモーション協力、ユーグレナが生産拠点の沖縄県八重山地域で培ってきた離島地域振興に関するノウハウを活用していくという。