「ソフトバンク那須塩原ソーラー パーク」
「ソフトバンク那須塩原ソーラー パーク」
(出所:SBエナジー)
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 ソフトバンクグループで再生可能エネルギー事業などを行う SB エナジー(東京都港区)は、栃木県那須塩原市に「ソフトバンク那須塩原ソーラー パーク」の営業運転を12月1日に開始すると発表した。出力約13.9MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)となる。

 事業用地は1995年まで砕石事業が行われていて、その後約20年間未利用だった。栃木県の「自然環境の保全及び緑化に関する条例」、那須塩原市の「希少野生動植物の保護に関する条例」に則り環境アセスメントを実施し、設計段階での保全対策を策定した。

 具体的には、2014年3月から1年間、四季を通じた生態系調査を実施し、外部識者を含む自然環境保全対策検討委員会を6回開催した。
 
 注目種として33種の動植物を着工後もモニタリング対象とし、保全対象種として9種に関し、保全対策を実施する。保全対象種は、植物3種(ヤマジソ、ヒゲシバ、イトテンツキ)、鳥類3種(オオタカ、フクロウ、オオジシギ)、哺乳類1種(カヤネズミ)、爬虫類1種(ニホンカナヘビ)、昆虫類1種(チュウセンコウスグロアツバ)の9種(関連記事)。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、シャープ(調達関連)とサンテック(工事関連)が担当する。太陽光パネルはシャープ製、パワーコンディショナー(PCS)は富士電機製、架台はシャープ製を採用する。

 年間予想発電量は、一般家庭約 3895 世帯分の年間電力消費量に相当する約1402 万5000kWhを見込む。