シャープと島根県鹿足郡津和野町は、高齢者の見守りや買い物、健康的な食生活をサポートする実証実験を2016年12月6日~2017年2月28日に共同で実施する。

 津和野町在住の高齢者50世帯を対象に、シャープの商品やソリューションを活用した「見守りサービス」「買い物支援サービス」「食生活サポートサービス」を提供。高齢者の生活を支援する。

 見守りサービスでは、テレビの使用状況をクラウドでモニタリング。テレビの電源をその日初めて入れた時や24時間操作がない場合に、あらかじめ登録した親族のメールアドレスに状況を通知する。

 買い物支援サービスでは、テレビ画面に映るオペレーターを通じて食材などを簡単に注文できる。電話やFAX、メールでも発注でき、商品は宅配便で翌日届く。

 食生活サポートサービスでは、水を使わず調理できるシャープの自動調理鍋「ヘルシオホットクック」を高齢者世帯や公民館に配布する。食材に含まれる水分だけで調理するため、より多くの栄養素を残して健康的に調理できるという。このほか、簡単に調理できる食材パックを地元事業者が開発・提供する。

 津和野町は、高齢化率(65歳以上の人口比率)が45.7%と全国平均を大きく上回る。高齢者が健康的に自立した生活を送ることのできるまちづくりが、喫緊の課題という。