下妻農場の鶏舎屋根に設置した太陽光パネル
下妻農場の鶏舎屋根に設置した太陽光パネル
(出所:加茂川啓明電機)
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水が流れやすく汚れが付きにくい
水が流れやすく汚れが付きにくい
(出所:加茂川啓明電機)
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 加茂川啓明電機(大阪府吹田市)は、今年2月に横浜ファーム(横浜市)の下妻農場(茨城県下妻市)の鶏舎3棟の屋根に太陽光発電システムを設置した。

 すでに同農場では出力250kWの太陽光発電システムを導入していたが、パネルに羽毛や汚れが付着しやすく、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力250kWのところピーク時でも150~175kW程度しか発電できていなかった。今回、加茂川啓明電機が追加で178kWを設置し、250kWを出力できるようになったという。

 太陽光パネルは三菱電機製を採用。太陽光パネルのフレームに溝があり、雨が降るとその溝が水切りとなって汚れを洗い落とすため、汚れが付着しにくい。導入から8カ月経過しても目立った汚れがなく、順調に発電しているという。

 鶏舎屋根材に使われる畜産用波板に設置できる架台を採用した。鶏舎の屋根は日当たりがよく、角度も16~17度で太陽光発電に適しているという。発電した電力は、40円/kWhで売電する。横浜ファームは今後、他の鶏舎にも順次、太陽光パネルを導入するとしている。