PPAを締結し握手をするDEWAのHE Saeed Mohammed Al Tayer最高経営責任者(右)とMasdar社のHE Dr Sultan Ahmed Al Jaber会長
PPAを締結し握手をするDEWAのHE Saeed Mohammed Al Tayer最高経営責任者(右)とMasdar社のHE Dr Sultan Ahmed Al Jaber会長
(出所:DEWA)
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 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ電力・水道局(DEWA)は11月29日、出力800MWとなるメガソーラー(大規模太陽光発電所)「ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム・ソーラーパーク」第3期の電力購入契約(PPA)をアブダビ・フューチャー・エネルギー社(通称・マスダール社)と締結したと発表した。

 マスダール社によるコンソーシアムは今年6月末、MWh当たり29.9ドル(2.99セント/kWh)と世界最安のコストでDEWAのメガソーラー建設プロジェクトを応札し、受注を獲得していた。

 このメガソーラープロジェクトは、2030年までに連系出力の合計が5GWに達すると計画されている。この規模は、単一サイトにおける太陽光発電所としては世界最大規模になると見られる。

 UAEのドバイは「ドバイ・クリーンエネルギー戦略 2050」を定めており、2020年までに7%、2030年までに25%、2050年までに75%の電力を、太陽光などのクリーンなエネルギーで賄う計画である(関連記事1)。ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム・ソーラーパークの建設もその一環である(関連記事2)。

 現在、同ソーラーパークの第1期で完成した13MWのメガソーラーが稼働中である。第2期の出力規模は200MWで、現在、建設工事が進められており、2017年の稼働を見込む(関連記事3)。今回PPAが締結された800MW規模の第3期は、「ドバイ万博(World Expo 2020)」に合わせて2020年の稼働を予定している。