アサヒコーポレーション(静岡県浜松市)は、静岡県掛川市大渕・沖之須の沿岸域にメガソーラー(大規模太陽光発電所)「掛川大渕・沖之須特別高圧太陽光発電所」を建設し、11月22日に通電式を開催した。
立地は東大谷川を挟んだエリアで、右岸約13ha、左岸約4haとなる。従来、同地は、「農工団地」指定を受けていたため、太陽光発電施設が建設できなかった。2013年12月に掛川市、静岡県、アサヒコーポレーションの3者で協定を締結し、市は農工団地の指定除外や地元の調整、県は用地の造成などで協力した。
右岸に5万1375枚、左岸に1万6380枚の太陽光パネルを設置した。左右サイトの合計容量は17.95MWとなる。年間予測発電量は1975万kWhで、一般家庭約5400世帯分に相当し、年間約9500tのCO2削減が見込まれる。
太陽光パネルは、カナディアン・ソーラー製の多結晶シリコン型(265W/枚)、パワーコンディショナー(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(500W機×30基)を採用した。
アサヒコーポレーションは、県西部25カ所で太陽光発電所を建設しており、今回の発電所が最大規模となる。また、今回のメガソーラーの稼働により、掛川市内の消費電力における再生可能エネルギーの割合は7.4%から8.8%に向上する。同市では、2025年度目標の11%を2018年度にも達成できる見込み。