開発案件はほぼ日本
開発案件はほぼ日本
(出所:Etrion社)
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計画・開発中の約500MWのうち、約270MWが日本の案件
計画・開発中の約500MWのうち、約270MWが日本の案件
(出所:Etrion社)
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日本における4カ所目が小松市の案件
日本における4カ所目が小松市の案件
(出所:Etrion社)
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雫石の24.7MWは11月に連系
雫石の24.7MWは11月に連系
(出所:Etrion社)
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青森では9.5MWを施工中
青森では9.5MWを施工中
(出所:Etrion社)
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日本における今後の計画
日本における今後の計画
(出所:Etrion社)
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 スイスの再生可能エネルギー事業者であるEtrion社は11月21日、石川県小松市に開発する出力13.2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)向けに、プロジェクトファイナンスによる融資が決定したと発表した。

 日立ハイテクノロジーズとの合弁によるSPC(特定目的会社)によるもので、三井住友信託銀行と融資契約を締結する。

 SPCの出資比率は、Etrion社が85.1%、日立ハイテクが14.9%となる。開発費の約83%を融資で賄い、残りは出資比率に応じてEtrion社と日立ハイテクが負担する。

 事業用地は、敷地面積30.5haの土地を賃借する。2017年2月に着工し、2018年第2四半期にフル稼働する予定という。

 売電価格は32円/kWh(税抜き)で、北陸電力に売電する。稼働後の年間発電量は、一般家庭4000世帯の消費電力に相当する、14.2GWhを見込んでいる。

 Etrion社は、イタリアでの発電事業を売却する一方、日本で太陽光発電の開発に力を入れている。日本における太陽光発電所の実績は、稼働済みが合計出力34MW、建設中が23MW、計画中が250MW弱となっている。

 日立ハイテクとは、2012年に太陽光発電プロジェクトの開発・運用の提携で契約を締結した。岩手県雫石町の出力約24.7MW、茨城県水戸市に出力9.3MWなどを共同で開発している。