パッケージの模式図
パッケージの模式図
(出所:ラプラス・システム)
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 メガソーラー(大規模太陽光発電所)向け遠隔監視システム大手、ラプラス・システム(京都市)は11月17日、低圧連系する発電所向けに発電量の遠隔監視システムを販売すると発表した。必要な機器などをパッケージ化することで、低価格ながら高機能な遠隔監視を実現したという。

 遠隔監視のために必要な計測機器、通信機器、サービス利用料などをセットにしたパッケージ製品を、「L・eye」という新ブランドで提供する。

 高圧配電線に連系するメガソーラーに比べ、低圧分野では発電量のモニタリングシステムの導入が進んでいないのが現状。同社では、「来年4月の固定価格買取制度(FIT)の改正に伴い、低圧分野でもモニタリングのニーズが高まる」と予想している。高機能な監視システムを低コストで提供することで、市場開拓を目指す。

 「L・eye」では、計測機器とパワーコンディショナー(PCS)が直接通信する方式のため、PCSごとに詳細な情報を取得でき、低圧分野で多く採用されている方式よりも詳細な監視が可能になるという。

 パッケージには、計測機器、通信機器、10年分の回線費、ASPサービス利用料が含まれる。PCSとRS485ケーブルもしくはLANケーブルで計測機器に接続するだけで遠隔監視を始められる。

 高圧分野での技術を生かし、低圧向けシステムの開発コストを抑えたことで、市場最安値の水準を実現したという。