「まず、我々はAIコンピューティングの時代を牽引したい。次に、AIの利用を民主化したい。最後に、AIを導くガイド役になりたい」(米Intel社CEOのBrian M. Krzanich氏、図1)。

図1 「Intel AI Day」の基調講演に臨んだIntel社CEOのKrzanich
図1 「Intel AI Day」の基調講演に臨んだIntel社CEOのKrzanich
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 米Intel社は2016年11月17日、米国サンフランシスコで「Intel AI Day」を開催し、同社のAI戦略を明らかにした(発表資料1)。これまで買収してきたAI関連のベンチャー企業の技術を取り込むことで、IoT(Internet of Things)のエッジからクラウドに至る「end to end」で、AIの学習や実行を加速するハードウエアやソフトウエアを提供すると宣言(図2)。今後大幅に成長するとみられるAIの市場で、サーバー機やクラウドの市場と同様にリーダーシップをとると主張した(図3)。深層学習(ディープラーニング)用プロセッサーの市場で先行する米NVIDIA社を追い上げるため、持てる限りの手段を総動員する格好だ。

図2 モノ(things)からクラウドに至るAI技術を提供
図2 モノ(things)からクラウドに至るAI技術を提供
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図3 サーバー機やクラウドの市場と同様な存在を目指す
図3 サーバー機やクラウドの市場と同様な存在を目指す
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