ポケット型超音波診断装置「Vscan Extend」
ポケット型超音波診断装置「Vscan Extend」
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 GEヘルスケア・ジャパンは2018年11月16日、携帯型の超音波診断装置「Vscan Extend」の最新バージョンである「Vscan Extend R2」(ヴィースキャン・エクステンド・アールツー)の発売を開始した。診断時に役立つ定量的なアプリケーションなどを新たに搭載した。

 搭載した新機能や定量的な計測、解析アプリケーションは、「Screen Mirror」「Protocol Creator」「Auto Optimize」「Scan Coach」「LVivo EF」「Lung M mode」の6つ。

 Screen Mirrorは、初代Vscanから要望が多かったという外部モニターへの出力機能である。HDMIケーブルと市販のWi-Fiレシーバーを使用することで大画面モニターなどに検査画像を表示可能で、その場で患者や家族、医療スタッフと供覧できる。Protocol Creatorは術者の独自の検査手順を作成し登録することができる機能。保存・呼び出し後は本体がその手順通りに検査をナビゲートする。

 Auto Optimizeは、患者の体質や体型に応じて描出される画像の輝度調整・操作を自動的に行ってくれる機能。検査中に描出する画像が変わった場合にも、適時適切な輝度に調節して最適な画像を提供する。

 心臓超音波検査(心エコー)において、観察したいスキャン方法を分かりやすくアニメーションで解説するアシスタント機能がScan Coach。また、心エコーの左室の機能を評価する上で重要な計測の一つである駆出率を自動的に計測する機能が、LVivo EFである。診断に適切となる画像を描出した後、解析のボタンを押すと自動的に心内膜をトレースし、最大容積と最小容積、および駆出率を算出する。

 Lung M modeは、肺野領域でM(Motion)モードにより胸膜の状態を細かく見ることができる機能。気胸の有無の確認などへの利用が期待できることに加え、肺プロトコールとの併用により救急救命室での迅速かつ的確な判断を支援できるという。