日本ガイシのコンテナ型NAS電池
日本ガイシのコンテナ型NAS電池
(出所:日本ガイシ)
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仏シュナイダーエレクトリック社の「Conext Core XC ES」
仏シュナイダーエレクトリック社の「Conext Core XC ES」
(出所:日本ガイシ)
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 日本ガイシと仏シュナイダーエレクトリック社は、日本ガイシのNAS電池とシュナイダーエレクトリック社のインバーター「Conext Core XC ES」を組み合わせた大容量蓄電システムを世界規模で共同拡販する。10月20日に覚書を締結した。

 NAS電池は、日本ガイシが実用化したMW級の大容量蓄電池。長期間にわたって高出力の電力を安定供給でき、電力負荷平準化のピークカットや非常電源、再生可能エネルギーの安定化などに利用される。2002年の事業化以来、全世界で約200カ所、総出力53万kW(530MW)、総容量370万kWh(3700MWh)以上の設置実績がある。

 シュナイダーエレクトリック社の「Conext Core XC ES」は、系統連系用の蓄電システム向けセントラルインバーター。ピーク効率99.1%を実現し、インバーターの出力電力を最大680kVAまで自由に設定可能など、高い柔軟性を持つという。

 両社は、2016年11月に大容量蓄電システムの共同運転試験を実施している。今回の覚書締結により今後、両社の技術を融合させた定置型大容量蓄電システムをさらに普及させ、世界的な再生可能エネルギーの大量導入やCO2排出量の低減に寄与したいとしている。