スチレンモノマー工場の隣接地を活用
スチレンモノマー工場の隣接地を活用
(出所:太陽石油)
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 太陽石油(東京都千代田区)は11月1日、山口県の臨海地域にある同社の所有地において、出力約17.3MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「SDTソーラーパワー山口発電所」が、営業運転を開始したと発表した。

 合成樹脂や塗料などの原料となるスチレンモノマーの製造拠点である、山口事業所に隣接している遊休地を活用した。

 山口県宇部市と山陽小野田市にまたがる場所に立地しており、敷地面積は約18万m2となっている。

 発電事業者は、特定目的会社(SPC)のSDTソーラーパワー(東京都千代田区)で、太陽石油のほか、ソーラーフロンティア(東京都港区)と日本政策投資銀行が出資した。

 出資比率は、ソーラーフロンティアが57.5%、日本政策投資銀行が27.5%、太陽石油が15%となっている。

 ソーラーフロンティアは、自社製のCIS化合物型太陽光パネルを供給し、稼働後の保守・管理を担当する。太陽石油は、土地を貸す。

 日本政策投資銀行は、SPCに出資するとともに、プロジェクトファイナンスを組成した。

 融資額は42.5億円で、アレンジャー兼エージェントは山口銀行、コ・アレンジャーは伊予銀行が務め、この2行のほか、愛媛銀行、四国銀行も融資した。

 売電単価は非公開で、年間発電量は、約2000万kWhを見込んでいる。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、千代田化工建設が担当した。パワーコンディショナー(PCS)は台湾のデルタ電子製を採用した。