わたし漢方は、女性専用の鍼灸サロン「CALISTA」などを展開するカリスタと業務提携する。これにより、鍼灸治療を受ける患者向けに漢方相談と漢方薬を提供し、連携して患者の健康支援を行う。

 わたし漢方は、2017年5月設立の遠隔漢方相談ベンチャー。LINEによる薬剤師と患者のコミュニケーションを通じて漢方カウンセリングや漢方薬の提供を行うことで、東洋医学の観点から体調に悩みを持つ人への健康支援を行っている。

 東洋医学発祥の地である中国では、中医師(中国の中医学専門医師)が患者の疾患などの特徴により、鍼灸と漢方を併用して治療を行っているという。しかし、日本では、医師の多くが鍼灸治療に関する知識や技能の教育を受けない上に漢方薬の専門性も少なく、鍼灸と漢方の併用を実施できる医療機関がきわめて限られているとわたし漢方は説明する。

 そこで今回、鍼灸サロン「CALISTA」で鍼灸治療を受けている患者向けにわたし漢方の遠隔漢方相談サービスを提供し、わたし漢方から漢方薬を自宅に届けることで、鍼灸治療と平行して治療目的に合った漢方薬を内服することができるようにした。わたし漢方では、病院・薬局だけではなく幅広い健康支援施設との連携の形を模索してきたという。今回の提携はその一環となる。