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米テスラ製48MWh蓄電池システム、米東海岸の島で導入へ

非常時バックアップなどに活用、海底ケーブル敷設を先送り

2017/11/07 14:02
大場 淳一=日経BP総研 クリーンテック研究所
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 送電・ガス導管事業大手の英ナショナルグリッド(National Grid)社は11月6日、米東海岸のマサチューセッツ州にあるナンタケット(Nantucket)島で48MWhの定置型蓄電池システム(BESS)を導入すると発表した。

 ナンタケット島は、マサチューセッツ州の東端にあるケープコッド(Cape Cod、コッド岬)から南に約50kmの沖合に浮かぶ。

 同島の西に位置するマーサズ・ヴィニヤード(Martha’s Vineyard)島と共に、東海岸で有数の避暑地やリゾート地として知られる。近年の経済成長から電力需要が大幅に増加しており、今後もしばらく電力需要の増加が見込まれる。

 同島の電力は、海底送電ケーブル経由で米本土の電力網から供給されている。送電ケーブルのシステムに故障が発生した場合に備え、出力6MWのバックアップ用ディーゼル発電機2基を用意しているという。

 ところが、それらのバックアップ用発電機が老朽化し寿命が近づいており、さらに電力需要の増加に伴って3本目の海底送電ケーブルが今後、約12年以内に必要となる可能性が高いことなどから、ナショナルグリッド社は対応策を検討していた。

 検討の結果、同社はBESSを導入しディーゼル発電機を買い替えることにしたという。この2つを組み合わせることで非常時のバックアップとし、電力供給を継続可能とする。BESSは出力6MW、充放電時間が最大8時間で、テスラ製を採用する。

 同社はBESSと新しいディーゼル発電機の導入によって、3本目の海底送電ケーブルの敷設を15~20年延期できると見込む。

 ナンタケット町でエネルギー調整役を務めるローレン・シナトラ(Lauren Sinatra)氏は、「今回のプロジェクトは、導入予定の省エネルギー・プログラムや他の電力インフラ改修とも相まって、今後ナンタケット島のエネルギー需要を満たすうえで大きな転換点となるだろう」と期待感を示す。

 ナショナルグリッド社は近年、サービス地域の北東部3州において、マイクログリッドや定置型蓄電池、コミュニティ太陽光発電所などの導入に取り組んでいる。同社が手掛けているプロジェクトは、稼働済みと計画中のものを合わせると約30件に達するという(関連記事)。

 ナショナルグリッドは、1990年に英国の国営電力会社が発送電分離されることにより設立された企業だが、2000年以降、米国北東部地域を中心として複数の送配電会社を買収して、送配電事業を米国で展開している。

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