米国のエネルギー事業大手であるDuke Energy社は10月31日、インディアナ州ジョンソン(Johnson)郡のエディンバーグ(Edinburgh)近郊にある州兵(National Guard)の基地「キャンプ・アッターベリー(Camp Atterbury)」で太陽光発電と蓄電池によるマイクログリッドを建設すると発表した。クラーク(Clark)郡のナブ(Nabb)にある変電所にも蓄電池を設置する。

 同プロジェクトは、インディアナ州公益事業委員会(Indiana Utility Regulatory Commission: IURC)による承認が必要であり、IURCの承認後に建設が開始される。同州の州兵施設では初めてのマイクログリッドになるという。

 蓄電池の容量は5MWh、太陽光発電の出力は約2MW。ナブの変電所に設置する蓄電池も同程度のものを採用する計画である。いずれも、太陽光による出力変動の平準化や停電時のバックアップのために蓄電池を使用するとしている。

 Duke Energy社は、これまでにも東海岸で米陸軍や米海軍の基地や施設にメガソーラー(大規模発電所)を建設してきた実績がある(関連記事)。

 同社は蓄電池の研究開発にも積極的に取り組んでおり、これまでに15件のプロジェクトにおいて出力40MWを8種類の異なる蓄電池技術で設置してきたという。