「訪問へルパーとして働きたいが、どの事業所に登録すればいいか分からない」、「日中の空いた2~3時間で働きたい」――。そんな声に応え、AI(人工知能)を使って訪問ヘルパーの新しい働き方を提案するサービスが誕生した。ヘルスケアマーケット・ジャパンが2016年11月2日に神奈川県横浜市内の10区で提供を開始した無料Webサービス「ユアマネージャー」がそれだ。同社は同年11月1日に記者発表会を開き、概要を説明した。

ユアマネージャーの仕組み
ユアマネージャーの仕組み
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 ユアマネージャーは、訪問介護をする非常勤のヘルパーを対象とした人材紹介サービス。1人の訪問へルパーに対して複数の事業所が持つ仕事をマッチングし、最適な働き方を提案する。希望の曜日と時間、自宅や最寄り駅の住所を入力すると、AIが最適な訪問ルートを導き出し、ユアマネージャーと契約する事業所が抱える案件から複数のシフトを提案してくれる。

 マッチングの流れはこうだ。訪問へルパーがユアマネージャーを通じて仕事を検索し、応募する。それぞれの訪問先を抱える事業所でヒヤリングや面接を行い、マッチングが成立すれば業務開始となる。ヘルパーが働いた仕事量に応じて「スケジュール管理料」として事業所がヘルスケアマーケット・ジャパンに費用を払う仕組みだ。

 今回提供を開始する地区は横浜市中区、南区、西区、保土ケ谷区、磯子区、戸塚区、神奈川区、港南区、港北区、鶴見区の10区。現在、該当地区の100の事業所と契約を結んでいるという。