NTPC社がアンダマン・ニコバル諸島に建設する50MWメガソーラーの建設にあたり、覚書に署名したNTPCや同諸島政府、MNREの関係者
NTPC社がアンダマン・ニコバル諸島に建設する50MWメガソーラーの建設にあたり、覚書に署名したNTPCや同諸島政府、MNREの関係者
(出所:NTPC)
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 インドの電力最大手である国営系のNTPC社は10月21日、アンダマン・ニコバル(Andaman & Nicobar)諸島の首都ポートブレア(Port Blair)の複数個所で合計出力50MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設する計画を発表した。同メガソーラーには、定置型蓄電池システムを併設するという。

 NTPC社、アンダマン・ニコバル政府、インド政府の新・再生可能エネルギー省(MNRE)の関係者が10月20日、覚書に署名した。同メガソーラーの建設は、インド政府によるクリーンエネルギー導入の一環という。

 アンダマン・ニコバル諸島はインド洋のベンガル湾南部海域に位置し、距離的にはミャンマーやタイ、インドネシアに近い。インド本土から1000km以上離れているうえ、約350もの島々は海底送電ケーブルで結ばれておらず、島ごとに発電所を設置して需給管理している。

 英国による統治時代には、数百kW規模のディーゼル発電機や現地の木や製材所の廃材を燃料としたバイオマス発電設備が使用されていたという。現在も、同諸島の電力の大半は、一部が水力や太陽光で賄われている他はディーゼル発電に依存している。

 今回NTPC社が発表したアンダマン・ニコバル諸島のメガソーラーは、定置型蓄電池の併設によってクリーンな電力を増やしつつ、島内の需給バランスへの影響を緩和する目的があるとみられる。