「災害時用見守り機能付きエアマット」使用イメージ
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 「災害時は、普段は健康な人でもストレスによってパニックになることがある」――。そんな状況において心拍や脈拍をモニタリングし、異常を早期に発見することを助けるのが、セーコーとメディカルプロジェクトが手掛ける「災害時用見守り機能付きエアマット」。「HOSPEX Japan 2016」(2016年10月26~28日、東京ビッグサイト)に参考出展した。2017年の発売を目指している。

 災害時用見守り機能付きエアマットは、被災者が横になるだけで心拍数と脈拍数をリアルタイムで測定し、異常時には無線を通じて報知するもの。セーコーが手掛ける非常用エアマットとメディカルプロジェクトが手掛ける見守りセンサーから成る。

 非常用エアマットは空気で膨らむ簡易敷きマット。災害時に医療機関や避難所での使用を想定しているため、「床に毛布1枚で寝るような環境でも使えるようにした」(セーコーの説明員)。ポリエチレンとナイロンの2層構造のため、軽くて丈夫だという。

見守りセンサー測定波形イメージ
見守りセンサー測定波形イメージ
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 見守りセンサーには空圧センサーを使用。マットレスの空気穴の先にセンサーをつなげ、マットにかかる空圧変化から脈拍数と心拍数を測定する。専用バッテリーを使用すれば、電源が確保できない停電時でも使用できる。