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 米Amazon社は2017年10月19日、テキサス州に建設中だった同社最大の風力発電所「Amazon Wind Farm Texas」が稼働を開始したと発表した。

 100基以上のタービンを備えた出力253MWの発電設備からなり、年間発電量は100万MWh。米国の一般家庭9万戸分の電力に相当する。タービンの高さは91m以上、ローターブレードの直径は「ボーイング787」の2倍以上になるという。

 この風力発電所は、全米で風力発電および太陽光発電プロジェクトを手掛ける米Lincoln Clean Energy(LCE)社が所有、運営する。Amazon社はここで発電した電力の90%を購入する。

 Amazon社は、これまでに18件の太陽光および風力発電プロジェクトを稼働させており、電力をAmazon Web Services(AWS)のクラウドデータセンターなどに供給している。今後も35件以上を計画中だ。すべてのプロジェクトが稼働すると、一般家庭33万戸以上に電力を供給できる規模になるという。また、これに伴う雇用創出や地域経済活性化も期待できるとしている。