東京大学発のベンチャー企業であるエルピクセルは、ジャフコが運営管理する投資事業組合のMistletoe、東レエンジニアリング、個人投資家を引受先とした第三者割当増資により、総額7億円の資金調達を実施した。

 ライフサイエンス領域の人工知能・画像解析ソリューションを提供するエルピクセルは、これまで主に国内研究機関や医療機関向けの画像解析ソリューションの受託開発を行ってきた。今回の資金調達により、ライフサイエンス研究の高度化・高速化を支援する「IMACEL」などの自社製品や、がんなどの疾患を高精度で検知する画像診断ソリューションの研究開発強化、ならびに海外を含めた積極的な事業展開を目指す。

 また今回の資金調達と併せて、エルピクセルは東レエンジニアリングと、人工知能を活用した画像解析技術の研究開発に関する包括提携契約を締結した。細胞などの生物の工業製品化を見据え、双方の強みを生かしながらライフサイエンス画像解析技術の開発や実用化に取り組むとしている。