F飯舘太陽光発電所
F飯舘太陽光発電所
(出所:NTTファシリティーズ)
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 NTTファシリティーズ(東京都港区)は、福島県飯舘村に出力約23MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「F飯舘太陽光発電所」を建設し、10月24日に竣工式を開催した。同社79カ所目の太陽光発電事業用サイトで、東北エリアでは最大規模のものになる。

 除染作業によって今春避難指示が解除された区域の元農地に太陽光パネル7万6600枚を設置した。パネルの設置容量は23.371MW、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力は18.48MW(880kW機×21台)となる。年間発電量は約2万3900MWhを見込み、これは一般家庭約6600世帯分に相当する。

 太陽光パネルは中国インリー・グリーンエナジー製、PCSは独SMAソーラーテクノロジー製、中間変電設備は昱機電(あきらきでん、仙台市)製、連系変電設備は富士電機製を採用した。発電した電力は東北電力に売電する。売電単価は32円/kWh。9月1日から発電開始した。

 再生可能エネルギー発電設備等導入促進復興支援補助金(半農半エネモデル等推進事業)を活用した。発電事業の収益の一部は、飯舘村の「までいの村 陽はまた昇る基金」を通じて、ふるさと復興を目的とした地域貢献(復興支援)事業に活用する。