米国の大手エネルギー事業者であるNextEra Energy Resources社は21日、コロラド州コロラドスプリングス(Colorado Springs)で10MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を完成、稼働させたと発表した。

 コロラドスプリングスの公益事業者であるColorado Springs Utilities (CSU)と協力して建設した。同市の南東約32kmのClear Spring Ranchにある156エーカー(約63万㎡)の土地に、約4万2000枚の太陽光パネルを設置した。1軸型追尾式を採用している。米国の平均的な住宅なら約3000軒分の電力を賄えるという。

 NextEra Energy Resources社の子会社が、同メガソーラーのEPC(設計・調達・施工)を担当した。CSUとの間に締結した25年間の電力購入契約(PPA)に基づいて、保有・運用や維持・管理・(O&M)も担う。Clear Spring Ranchの土地は、CSUが引き続き所有する。

 Clear Spring Ranchは、CSUにとって初めてのメガソーラーになる。CSUは、2020年までに電源の20%を再生可能エネルギー資源で賄うという目標を自発的に設定している。今回のメガソーラー稼働により、この目標の達成に大きく近づいたという。

 PPAの契約期間中、1万8600tの温室効果ガス排出量を削減できると見込む。

 同メガソーラーの建設中に伴い、100人分の雇用を創出した。稼働期間中には約100万ドルの固定資産税を生み出し、同市の経済に貢献できるとしている。

 コロラドスプリングスは、過酷な自動車レース「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」が毎年7月に開催されることで知られる、パイクスピーク(Pikes Peak、標高4302m)東側の山麓にある。

 北緯38度50分、標高1850mに位置し、冷涼な気候だが、年間の晴天日数は約300日あり、太陽光発電には比較的適している。