米Secure Futures LLCとAlbemarle County Public Schools(ACPS)は20日、ACPSの6校に設置された太陽光発電システムの連系出力が合計1.1MWと米バージニア州の公立学校で最大になったと発表した。

 バージニア州シャーロッツビル(Charlottesville)のモンティチェロ高等学校(Monticello High School)に設置された太陽光発電システムの落成式で、明らかにされたもの。

 両者が締結した20年間の電力購入契約(PPA)に基づき、Secure Futures社がACPSの太陽光発電システムで発電した電力を購入する。年間に3800ドルの電気代削減を見込んでおり、6校の電力需要の22%を賄えるという。

 ACPSの設備投資はゼロであり、Secure Futures社がACPSの太陽光発電所の建築、所有、運営、維持・管理(O&M)を担う。米国で普及している「第3者保有モデル」を活用した。

 資金調達では、米農務省の「REAP(Rural Energy for America Program)」助成金50万ドルを得ており、これによって他の金融機関からも融資を得られたという。

 SolarWorld America社の太陽光パネルを採用し、EPC(設計・調達・施工)サービスや建設プロジェクトの管理もSolarWorld America社が担当した。

 ACPSの学校に設置された1.1MWの太陽光発電システムは、「母校の経済資源を増やしつつ環境負荷を減らしたい」と願う同校の生徒が3年間にわたって続けたキャンペーンの成果として実現したものである。

 Secure Futures社は拠点のバージニア州を中心に太陽光発電システムの企画や開発を手掛けている。現在同社は、太陽光発電所のポートフォリオを同州で1950kW以上運用しているという。