インドのエネルギー開発事業者であるAzure Power社は16日、政府系電力会社による入札で250MW分の太陽光発電プロジェクトを受注したと発表した。

 入札を実施したのは、国営でインド最大の電力会社であるNational Thermal Power Company(NTPC)の子会社、NTPCヴィデュト・ヴャパール・ニガム(NVVN)社。NTPC社は、米スタンダード&プアーズ(S&P)社による債務格付けが最上位の「AAA」(トリプルエー)という。

 Azure社は25年間にわたってNVVN社に電力を供給する。NVVN社による買取価格は、3.14ルピー(約5.45円)/kWh。

 同プロジェクトでは、インド国内の任意の場所に太陽光発電所を建設することが可能という。Azure社は地上設置型のメガソーラー(大規模太陽光発電所)ではなく、建物の屋根上などを中心に複数個所で太陽光パネルを設置する意向とみられる。

 今回の受注により、Azure社はNTPCグループに太陽光の電力を供給する最大の事業者になったとしている。

 Azure社がインド国内で保有する太陽光のポートフォリオは現在、23州(連邦直轄領も含む)で1600MW(1.6GW)以上に達するという(関連記事1)(関連記事2)。