トヨタ自動車は2017年10月19日、旗艦セダン「レクサスLS」を発売した(図1)。11年ぶりの全面改良となる。“ジャーマン3”と呼ばれるドイツの高級車メーカー3社との差異化を強調し、新しいレクサスの方向性や決意を表現した(関連記事:レクサスは“ジャーマン3”を追わず)。価格は980万〜1680万円。

図1(a)11年ぶりに全面改良した新型「レクサスLS」
図1(a)11年ぶりに全面改良した新型「レクサスLS」
[画像のクリックで拡大表示]
図1(b)クーペ風の外観デザインにした
図1(b)クーペ風の外観デザインにした
[画像のクリックで拡大表示]

図1(c)前から
図1(c)前から
[画像のクリックで拡大表示]
図1(d)後ろから
図1(d)後ろから
[画像のクリックで拡大表示]
図1(e)内装
図1(e)内装
[画像のクリックで拡大表示]

 初代を超える衝撃を――。5代目となる今回の新型LSの開発に際して、トヨタ社長の豊田章男氏が出した指示がこれだ(関連記事:新型「レクサスLS」はあの日、ペブルビーチで産声を上げた)。2011年末に先行開発を始めたという。

 旗艦セダンでありながらクーペ風の外観デザインにした。デザインを担当した須賀厚一氏(Lexus Internationalレクサスデザイン部主査)は、「勇気を持ってデザインを改め、スポーティーなクーペ風にした」と語る。ブランドを象徴する旗艦セダンは伝統的に、エンジンルームと室内空間、荷室が独立した「スリーボックス」のデザインになりがちだ。先代LSも例外ではなかった。