ウエストホールディングスは10月14日、2016年8月期の連結決算を発表した。売上高は前の期に比べ20.2%減の369億9700万円、営業利益は同16.4%減の49億6800万円、経常利益は同12.2%減の47億8700万円となった。

 期初予想の売上高457億4600万円に対して、19.1%少ない額となった。営業利益も5.4%少ない額となった。この理由として、二つの要因を挙げている。

 一つは、子会社のウエスト電力(東京都新宿区)による電力小売事業において、回避可能費用の算定方法が制度変更によって見直された影響による。

 回避可能費用単価の算出方法は、4月1日以降に原則、市場価格との連動に移行した。この制度変更に対する体制の整備に時間を要し、受注活動の開始が遅れた。

 もう一つは、8月末の数度の台風の影響により、太陽光発電所の施工が遅れたことによる。顧客への引き渡しなどが遅れ、売上高が減少した。

 事業別の売上高は、太陽光発電所の販売とEPC(設計・調達・施工)サービス事業からなる「太陽光発電事業」が前の期に比べ22.1%減の374億3400万円、太陽光発電所のO&M(運用・保守)の「メンテナンス事業」が同139.6%増の12億4100万円、太陽光発電の売電や電力小売りからなる「電力事業」が同640.9%増の28億6000万円などとなっている。

 2017年8月期は、売上高が前の期に比べ36.8%増の506億1200万円、営業利益が同20.3%増の59億7900万円を予想している。